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節目  2006.5.30

僕は、いつのまにか、人との関わりを考えることを止め、単に、その日を汲々と生きることに時間を費やすのみになっていた。

日々は恐怖となり、誰かにすがり頼ることも恐怖でしかなくなっていた。
それは、自分が招いたことであり、他のなにものにもその責任の所在を預けることはできない。

僕は、そういう苦しみを、周囲の人に撒き散らしつづけていたし、そうやって何人もの人に不誠実を働いていた。

僕自身も苦しかったかもしれないが、それは僕自身が生きていく上で自ら蒙ったことであり、誰のせいでもないのに、苦しみの中で生きるうちに、僕は周囲に苦しみと不誠実を撒き散らしていたというわけだ。

だから、僕は、償い続けなければならない。
だから、僕は、詫び続けなければならない。

たとえ周囲が、そんなことを望みさえしてなかったとしても。

 *  *

けれど。
言えずにいること、動けずにいることの苦しさは、同じ苦しみを持ったものには分かってもらえたら、なんて、甘えたことを考える僕の一部が、まだいる。
こいつ、殺しちまおう。

 *  *

僕は、これから、ひとりで、淡々と、生きなければいけない。
なにしろ僕は、これだけのことをしてきたのに、まだ、日常を生きることが許されているんだから。
それ自身が罪なんじゃないかとも思えるくらいだ。

 *  *

ならば、その罪を一生背負って生きていけばいい。